2024.09.18

Honda N-VAN e:|ホンダの軽バンEVは白物家電なのか?【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.30】

Honda N-VAN e:

Honda N-VAN e:
高い品質と、無駄を排したデザインを突き詰めた国産家電は凜とした佇まいが魅力。N-VAN e:にも同じエッセンスが漂う。撮影車両はベースグレードの「e: L4」で航続距離は245km。269万9400円から。ミキサー¥17,800(編集部調べ)/タイガー魔法瓶(タイガー魔法瓶 お客様ご相談窓口) 電子レンジ¥16,800(オープン価格)/ツインバードお客様サービス係 サーキュレーター¥29,920/カドー(カドーサポートセンター) ドラム式洗濯乾燥機 NA-LX129C ¥318,780(オープン価格)/パナソニック(パナソニック 家事商品 ご相談窓口) ドライヤー¥19,800(オープン価格)/シャープ(シャープお客様ご相談窓口)

ホンダの軽バンEVは白物家電なのか?

 よく電気自動車のことを“白物家電” と揶揄するのを耳にします。確かに電気で動くので、家電ととらえられてもおかしくない。でもなぜ家電というと、日常生活を劇的に効率化させてくれるモノなのにマイナスのイメージがつきまとうのか。どうも味気なくてつまらなそうな印象があるからでしょうか。ならば、そんなイメージに変化をもたらしてくれるのはデザインの力にほかならないでしょう。デザインがいい家電となれば、EVの話も違って見えてきます。

 ここで日本製に絞ってデザイン性に優れた家電を、洗濯機からドライヤーまで厳選してみました。どれも性能はもちろんのこと、デザイン面から見ても隙のない家電たちの隣に…おや、ホンダの軽バンがあるではないですか。そう、ホンダのN-VAN待望のEVモデル「N-VAN e:」が10月に登場。N-VANのデザインは数ある軽バンの中でも一線を画し、街を走る姿も目をひきます。エクステリアデザインの洗練もさることながら、Bピラーを廃したインテリアにおける使い勝手と、極限まで突き詰められた車内スペースは神の領域。例えば、助手席と後席はたたむとまるでシートを取り外したのかと見まがうほど、きれいにフロアに収まり、異次元の広々とした空間が出現。もはや魔法のようです。

 EVとなったことで駆動用バッテリーの電力を給電できるので、例えば家電に電気を送って使うこともできてしまう。そう考えると、デザインの優れたEVをただの家電と言ってしまうのは惜しい気がします。

神保匠吾

オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。初代BMW3シリーズをEV化し、移動式充電機《Mobile SS》を考案、その普及に奮闘中。詳しくはhttps://drivethru.jp

RECOMMENDED