カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない? 今回はポール・スミスとMINIのコラボレーションについて。
![ポール・スミスのMINIとひねりの美学【の画像_1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_T_DMA-L2384604.jpg)
Vol.14
ポール・スミスのMINIと ひねりの美学
Paul Smith×MINI
![ポール・スミス_MINI_コンバートEV](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_T_DMA-L2384604.jpg)
クラシックかつモダン。シックでいてヴィヴィッド。一見、相反する要素でありつつも、巧みなデザインの力でいつの時代も幅広い層を魅了し続けるポール・スミス。ジェントルさの中に独特なユーモアが感じられるのは、デザイナー本人のキャラクターが垣間見えるからだろうか。
ポール・スミスとMINIのコラボレーションは、’90年代のクラシックMINIへと遡る。そもそもクラシックMINIのデザインに改善の余地などあるのか?と思えるが、1998年に登場したリミテッドモデルは、ポール・スミスらしい特徴的なブルーのボディとアクセントカラーが人気を博し、日本では1000台を超えるセールスを記録。そんな伝説のコラボモデルがコンバートEVとなって「MINI Recharged」として復活した。
注目すべき点は、単にパワートレインを電動化しただけではなく、サステナビリティにより注力すべく、内装にプラスチックやレザーでなく再生可能素材を使用したアップサイクルな仕様になったこと。
さらに現行のMINIのEVモデル(国内未発売)をベースに、ポール・スミスがより持続可能なデザインに挑戦したコンセプトカー「MINI STRIP」も目のつけどころが面白い。ボディをあえて塗装せず、鉄板剝き出しの状態でクリア加工した斬新な仕上がりや、インテリアのダッシュボードまわりには接着剤を使わずに再生コルクを採用するなど、クリエイティブな視点でアップグレードされた点が随所に見受けられる。どちらのMINIもコンセプトカーだが、ぜひとも販売してほしいものです。
![ポール・スミス_MINI_粗削りな状態のまま](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_01_DMA-L2384611.jpg)
![ポール・スミス_MINI_ダッシュボード](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_02_DMA-L2384609.jpg)
![ポール・スミス_MINI_給電口のリッド](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_03_DMA-P90466649_highRes_mini-recharged-by-pa.jpg)
![ポール・スミス_MINI_エンジンルーム](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_04_DMA-L2384614.jpg)
![ポール・スミス_MINI_ステアリング](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_05_DMA-P90466649_highRes_mini-recharged-by-pa.jpg)
![ポール・スミス_MINI_シャツの色](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/269916/2022_12_06_DMA-P90466658_highRes_mini-recharged-and-s.jpg)
神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。
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Text: Shogo Jimbo