2022.10.07

BMW E21(EV Conversion)|大学時代の愛車がEVとして復活!【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.11】

EV

カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない?

BMW E21(EV Conversioの画像_1

Vol.11

大学時代の愛車がEVとして復活!

BMW E21 (EV Conversion)

FUEL
役目を終えたガソリンエンジン。

ELECTRIC
EVに生まれ変わって第二章が始まる。



BMW E21(EV Conversioの画像_2
1 ガソリンエンジンから一新して、モーターをパワートレインに。重量は、エンジンに比べてかなり軽量。さらにオリジナルのトランスミッションを介し、4MTのままドライブを楽しめるのも魅力だ。 2 経年でボディの各所にはサビが発生。EVのトルクに耐えるよう、アンダーボディとサイドはレストア。サーフィンに明け暮れていた学生時代の思い出が残るボンネットやルーフ、トランクのヤレ具合はあえてそのまま残した。 3 私のBMW E21は直列4気筒エンジンを搭載した320i。軽量なボディに適した、レスポンスよく吹き上がる2ℓエンジンだったものの、こまごまとした故障が頻発し、悩みのタネだったこともしばしば。

 思い返せば、本連載のタイトルどおり電気自動車に夢を見たのはまさに私自身のこと。今回ご紹介するのは、私が学生時代に手に入れたボロボロのBMW初代3シリーズ(E21)。学生身分で金欠だったので、ろくに修理もせずにいつもハラハラして乗っていましたが、そのときの経験はとても貴重な思い出。社会人になったらレストアしようと決意し、地元に長らく保管していました。当初は最新のエンジンにスワップする構想を描いていたけれど、テスラが頭角を現し始めた10年ほど前、自動車史におけるニューウェーブを察知した自分の頭の中には、いつしか「EVとして甦らせよう!」という構想が芽生えたのでした。

 そんな夢を実現に導いてくれたのが、日本を代表するコンバートEV専門店「OZ MOTORS」。偶然にも、代表の古川治さんが’60年代のダットサン・フェアレディを充電している姿を目撃し、その場で声をかけたのがすべての始まりです。ただ、当時のコンバートEVは鉛バッテリーが主流だったため加速性能はイマイチ。本来のBMWの走りを求めた私は進化を待つことにしました。そして数年を経て完成へ。今はEVとなって日常のアシで活躍中です。

 今回はいかにコンバートEVに夢があるか、ご覧のようにビフォーアフター的なビジュアルを用意しました。左側に並ぶのが、ガソリンエンジンの機関類。右側はEVの基幹ユニット。思い入れのある愛車を廃車にせずに、長く付き合えるクルマに生まれ変わらせるのがコンバートEVの魅力です。その走りやEVとの新たなライフスタイルについてはまたの機会に紹介しましょう!


BMW E21(EV Conversioの画像_3
ガソリンエンジンから一新して、モーターをパワートレインに。重量は、エンジンに比べてかなり軽量。さらにオリジナルのトランスミッションを介し、4MTのままドライブを楽しめるのも魅力だ。
BMW E21(EV Conversioの画像_4
経年でボディの各所にはサビが発生。EVのトルクに耐えるよう、アンダーボディとサイドはレストア。サーフィンに明け暮れていた学生時代の思い出が残るボンネットやルーフ、トランクのヤレ具合はあえてそのまま残した。
BMW E21(EV Conversioの画像_5
私のBMW E21は直列4気筒エンジンを搭載した320i。軽量なボディに適した、レスポンスよく吹き上がる2ℓエンジンだったものの、こまごまとした故障が頻発し、悩みのタネだったこともしばしば。

神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。



Illustration: Tabito Sugiyama
Text: Shogo Jimbo

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