2018.12.23

スタイリスト池田尚輝が乗る、初めての新型スバル・フォレスター

高い走行性能と優れた実用性で人気のSUV、新型スバル・フォレスター。忙しい毎日のよき「相棒」にぴったりのその実力を、池田尚輝が体験する。

 UOMOの誌面作りに欠かせない存在であるスタイリスト。池田尚輝さんも毎号八面六臂の活躍をしているが、「スタイリストの仕事は、撮影だけで終わりではありません。オフは大切な充電時間ですが、そこでのインプットが次の仕事につながったりします」。

 池田さんはクルマが大好きで、時間ができるとドライブに出かけることが多いそう。好きなのは逗子や葉山で、季節によって表情を変える海の景色もいいし、文化的な施設が多いのも気に入っている理由だ。

「車内が広くて乗り心地がいいし、パワフルだし、いい音も楽しめるので、スバル・フォレスターは僕のフェイバリット・ビークルのひとつです」。そう語る池田さんが今回のドライブのために選んだのは、ラインナップの中でもスポーティなエクステリアが特徴的なX-BREAK。移動中も楽しくなくては、というのが一番の理由だ。

 東京を出発して、1時間ほどで到着した葉山町での目的地は「山口蓬春(やまぐちほうしゅん)記念館」である。西欧のモダニズムを取り込んだ作風で知られる日本画家、山口蓬春(1893-1971)が20年以上にわたって住んだ自宅に手を入れたミュージアムだ。そもそもは昭和初期に葉山町一色の丘に建てられたもので、それを蓬春の友人でもあった建築家の吉田五十八(いそや)がアトリエを中心に増改築した。蓬春の作品や美術品のコレクションの展示もさることながら、画室がそのまま保存されていて、絵の具が溶かれた皿などを見ていると、まるで蓬春がその場にいるかのように思えるほどだ。目の前に美しい海が広がる眺望が特徴的である一方、建物自体も繊細なつくりで、こちらも一見の価値がある。蓬春たちの穏やかで豊かな生活を想像させてくれる。

「撮影の仕事で知って以来、時として訪れては庭や建物を眺めています。静かな創造性ともいえる雰囲気によって、英気を養わせてもらっている感じです」。五十八の大ファンでもある池田さんはこの場所を目的地に選んだ理由を説明してくれた。

 この日は平日で、「海岸線道路」とも呼ばれる国道134号線の交通量も激しくなかったので、ドライブも存分に楽しむことができた。フォレスター・X-BREAKはトルクがたっぷりあって走りやすい2.5リッター水平対向エンジンに、シンメトリカルAWDという常時四輪駆動システムが組み合わされている。とりわけこのグレードは、撥水性の高いシート地や荷室の内張りを採用し、レジャーにスポーツに気兼ねなく使えるという特徴を持っている。今回は知的な娯楽のためのドライブだったが、スノースポーツやマリンスポーツを楽しむにも、X-BREAKはぴったりなモデルだ。単に装備の豊富さでグレード分けをするのでなく、クルマ本来のキャラクターをベースに、ユーザーの使い勝手を考えてグレードを設定しているのが、評価できるところだろう。

「機能とスタイルがハイレベルで融合している。そういうところも今のファッションの傾向と通じるものがあり、好感が持てる理由なんでしょうね」。湘南の陽光の下、ステアリングホイールを握りながら、そう結論づけてくれた。


SUBARU FORESTER X-BREAK
全長×全幅×全高=4625×1815×1730ミリ
エンジン=2498cc水平対向4気筒
エンジン最高出力=136kW(184ps)、最大トルク=239Nm
フルタイム4WD
燃費=13.2km/リッター(WLTC総合モード)
価格=¥2,916,000(税込み)

https://www.subaru.jp/


【山口蓬春記念館】
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
営業:10時〜17時(入館は16時30分まで)
月曜休館(月曜が祝日の場合は開館して、翌火曜が休館)
http://www.hoshun.jp

池田尚輝
UOMOで活躍中のスタイリストの中でも、一、二を争うクルマ好きでおなじみ。仕事での都内の移動は自走が基本。休日は2児の父として積極的にアウトドアへと繰り出す。現在の愛車はジープ・ラングラー。

Video:Atsushi Tanizawa [TOPGEAR WORKS]
Text:Fumio Ogawa

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