トヨタ「ランドクルーザー」の中古車人気が止まらないという。ファッションにこだわる大人は、クルマにもこだわる。いま、おしゃれなのは1980−90年代を中心とした「ちょっと古いクルマ」だ。少しくらい手がかかっても替えがたい満足感を与えてくれるという、こだわる大人の愛車をご紹介。
![ランドクルーザー70、ゲレンデヴァーゲンの画像_1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/187397/2021_12_W7A2948_1-2-1.jpg)
トヨタ「ランドクルーザー70 ZX」
![ランドクルーザー70、ゲレンデヴァーゲンの画像_2](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/187397/2021_11_W7A3074_-2-1-600x400.jpg)
1HZというエンジンを積んだランクルに憧れがあったという竹中さんだが、理想の1台を手に入れるまでの道のりは険しかった。流通台数が少ないうえ、旧車人気で価格が高騰、しかも理想の白ボディとなるとなかなか見つからない。そこでグリーンのモデルをオールペン。さらに排ガス規制に適合させる対策もほどこした。その結果、探し始めてから納車まで1年半という月日がかかったが納得のいく1台を手に入れることができた。「まだ子供は小さいですが、これからクルマも家族の一員として思い出をたくさんつくっていけたらと思っています」
シトロエン「CX 25TGI サファリ」
![ランドクルーザー70、ゲレンデヴァーゲンの画像_3](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/187397/2021_12_211008_WU_0016-600x400.jpg)
初めて購入したクルマが「シトロエン2CV」だったという尾崎さん。映画に出てくるクルマに興味があり、“いつかはシトロエンDS”と思っていたという。ある日webサイトでシトロエンCXを発見し、憧れていたDSの後継車種ということもあり2017年に購入。「魅力はハイドロニューマチックサスペンションの、魔法の絨毯のような乗り心地」という尾崎さんは、このクルマを骨董のように次の世代に引き継ぎたいと考えている。「代々のオーナーが大事に乗ってきたものを、いい状態で次の世代に伝えたいと思っています。だからケチな修理、整備はしたくないですし、なるべくオリジナルの状態を保つように心がけています」
フォルクスワーゲン「1600ヴァリアント」
![vwタイプ3](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/187397/2021_05_W7A0016_-600x400.jpg)
田邊さんは26歳の時に購入した1970年式のタイプ3こと「VW1600」に現在も乗り続けている。当時、すでにフォトグラファーとして活動していた田邊さんは、“これなら機材が乗るじゃん”とたまたま立ち寄ったフォルクスワーゲン専門店で出会って10分で購入を決めたそうだ。ロングノーズと呼ばれ、マニアからはあまり人気がないというが、どこか間抜けなデザインも気に入っている。そのままの状態に愛着があるため、できる限り純正パーツを生かして乗っているのだとか。「外観はボロボロですが、それがこの車が過ごしてきた時間。潰れるまで乗るのもいいなと思っています」と語る。
メルセデス・ベンツ「230GEアーベントイヤー」
![ランドクルーザー70、ゲレンデヴァーゲンの画像_5](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/187397/2021_04_02_01__11A0841_-600x400.jpg)
西野さんが1987年型のメルセデス・ベンツ「230GEアーベントイヤー」を手に入れたのは、2019年のこと。以前は古いランドクルーザーに乗っていたが、次はゲレンデかディフェンダーを狙ってネットで探していたところ、この1台を見つけた。「日本で50台の限定モデルで、現存するのは数台らしく、“これだ!”と直感しました」と西野さん。振動もすごく、エアコンもうるさい。だが、自身がデザインを手がけるパンツと同様、装飾的な要素があまりない道具のようなたたずまいが気に入っており、できるだけ長く乗り続けたいそうだ。
Text:Tetsu Takasuka