約70年ぶりにモデルチェンジを果たしたランドローバー ディフェンダー。2019年の発売以来ロングボディの110は人気を博しているが、今回ショートボディの90が新たに追加された。ボディが短くなったぶん都内での取り回しの良さは期待されるが、いっぽう室内空間の快適さも気になる。ショートサイズのメリット、デメリットを探る。
90を買うとなったら気になるのは後部座席。110は広々とした室内空間がウリだが、ショートボディになり窮屈になってしまったのでは…? しかし実際はご覧の通り。全長が短くなったにもかかわらず、なお成人男性が足を伸ばせる空間は残している。
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後部座席の空調は、前席同様に左右で独立して温度調整可能なのが嬉しい。特筆すべきは、空調にナノイーを搭載している点。ナノイーのテクノロジーにより車内の菌やウイルス、花粉、アレル物質を抑制。空気がこもりがちな車内の空気をクリーンに保ってくれる。これ、昨今もっとも求められている機能では? さらに、未来の車内空気清浄技術として検討されている「ナノイーX」では、新型コロナウイルスへの抑制効果も検証されている。今後の進化にも期待したい。
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後部座席は広く採られた一方、荷室は犠牲になったのだろうか。さすがに972リットルの荷室を誇る「110」に比べると、ぐっとコンパクトで397リットル。だが後部座席を倒せば最大1563リットルまで拡大。その気になれば自転車を積み込めるほどの広さが確保されている。デイリーユースだけでなく、キャンプなどのアウトドアにも本領を発揮する。
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※ドライとウェットで数値は異なります。本記事はウェットで比較。
タフな見た目と先進技術はそのままに、実用に十分なスペースと扱いやすさを確保。ある意味「いいとこ取り」なディフェンダーがこの90だ。ディーゼルモデルが追加された110同様、ディフェンダー90の動向からも今後は目が離せない。
ジャガー・ランドローバー/ランドローバーコール
TEL: 0120-18-5568
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Photos:Kosuke Ichikawa