UOMO世代の大人は、実際にファミリーカーをどう選び、乗っているのか。結論から言えば、とにかく自由であることがわかった。そして、家族みんながそのクルマ選びに賛同していることが何より素敵だ。子どもたちと、妻と、愛犬と。58組の「家族とクルマの関係」をお届けする。
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佐藤佑樹さん
Cale デザイナー
Audi A4 Avant (2019)
■妻、息子(7歳)、娘(2歳)
■所有歴3年半
ステーションワゴンという形に憧れがあったんです。
「ステーションワゴンって、僕が子どもの頃は『いい家の子のお母さん』が乗っている印象でした。自分の中での幸福な家族像の原風景なんです」と佐藤さんは回想する。数多あるステーションワゴンの中で、なぜアウディを選んだのか。
「デザインが大きいですね。内外装ともに水平基調の線と曲線のバランスがとれていて美しく、見惚れてしまいます。内装は乗っている自分たちがいちばん目につく部分ですから、重視しました」
家具やアートにも精通する佐藤さんらしい考えだ。以前はボルボV60に乗っていたというが、わかる気がする。
「フォトグラファーである妻も機材を積んで現場まで乗って行きますし、もちろん子どもの送り迎えも。V60よりも小回りがきいて乗りやすいと喜んでいます」
余談だが、この取材のひと月後、佐藤家は同じくアウディのQ8 e-tronに乗り換えたという。
「EVにも興味があり、急遽縁あって乗り換えました。大きくはなりましたが、低重心のクーペSUVの姿にはどことなくステーションワゴンが好きな自分の好みが表れている気がします」
’05年にデビューしたB7系以降、大きく開いたシングルフレームグリルは、もはやアウディ全車種の“顔”といえる。
佐藤さんお気に入りのインパネデザイン。「なんでここにアールをつけたのか、など見ていて気になる点が多いです」
Photos:Kosuke Tamura Yuya Shimahara Tsukasa Nakagawa Mitsuru Nishimura Tomohiro Mazawa