基本のスキンケアを習得したら、いよいよ専門的なトピックへ。目元の老けに顔のたるみ、毛穴問題…日頃気になっている肌悩みに特化した対処法やアイテム選びを学んで、理想の顔を手に入れよう。
副編吉﨑の実録カウンセリング
アヴェニュー六本木&表参道クリニック
老けのサインを寺島洋一先生が分析!
1まぶた
「眠い?」と聞かれがちな重いまぶた
まぶたがやや重いため、瞳が60%程度しか露出していない黒目。加齢によるものではなく、生まれつきの可能性が高いが、今後年齢を重ねるとよりまぶたが落ちて、目を開けにくくなる、いわゆる眼瞼下垂になる可能性アリ。
タッキングで解決!
クリニックで独自にあみだしたタッキングという手術。
その名のとおりパンツのタックに由来しており、まぶたをくるっとめくって、まぶたの裏側にある目の開閉を調整するスジを糸でしめることで、目を開きやすくする。
眼瞼下垂症手術(タッキング法) 両目¥165,000
2目の下のクマ&くすみ
40歳すぎたら黒クマに!
目玉を支えるクッションとなる眼窩(がんか)脂肪が痩せてしまい、目元が陥没気味に。大人のクマは眼窩脂肪が「しぼんで痩せる」か「ゆるんで飛び出る」かの2パターンで今回は前者。摩擦による色素沈着も若干気になる。
ベビーコラーゲン注射&ピコレーザーで解決!
痩せてしまった眼窩脂肪はベビーコラーゲンを注射することで、目玉のクッションが復活。またクマの色素沈着はピコレーザーというマシンを数回当てるとキレイになる。
ベビーコラーゲン ボトルキープ式(1カ月)¥110,000 ピコトーニング¥33,000
3頰のシミ
よく見ると点在している!
肌のトーンがもともと暗めなので気づきにくいが、頰骨の上を中心にちらほら。今後は肌代謝も落ちてくるので、より数が増えて目立ってくる恐れも。
レーザーブライトニング&ライムライトで解決!
シミをピンポイントで消す前に、まずはレーザーをシャワー状に当てて全体の肌トーンをアップ。それによって明らかになったシミを光治療であるライムライト(画像)を使ってスポットでオフ。
レーザーブライトニング(30日間フリーパス・最大6回)¥55,000 ライムライト¥49,500
4頰の下垂
50歳になったらもっとクル!
今はそこまで気にならないが、50歳になったときにこれまでとの違いをいちばん感じるのは、おそらく頰の下垂。予防的に対策を練るのもいいが、気になってから施術を考えるのでも全然遅くない!
糸リフトorハイフで解決!
頰の下垂は、筋肉についている脂肪や皮下組織が下がることによって起きる現象。それをリフトアップする方法として有名なのが糸リフトだが、ハードルを感じるなら流行りのハイフなども有効。
各種スレッドリフト(糸リフト)1本¥27,500〜 ウルトラフォーマーⅢ(ハイフ)全顔¥77,000
治せない老化はない!気になったときが始めどき
吉﨑(以下Y):今いちばんの悩みはクマなんです、家族写真を撮ったときの自分の顔を見て、愕然として。
寺島(以下T):あ~、40歳過ぎたところから、あれあれと思いますよね。残念ながら男性も女性も加齢の変化って等しくやってくるんですよ。見せてもらってもいいですか?
Y:はい。
T:目の開きが悪いのは昔から?
Y:は、はい。はっきり言いますね…。
T:黒目の露出が少し少ないんですね。ちょっと開きにくいというか。まぶたを開けるスジがちょっと緩いって感じですね。
Y:それって加齢のせいですか? でも開きが悪いのは昔からかもしれない。
T:昔からなら、なんらかの理由でもともとスジが伸び気味ってことですね。ブラインドを開けるひもがちょっと緩いというか。だから目を開けるのが大変なんですよ。場合によっては眠そうに見られちゃったり。
Y:よく言われます(笑)。ちゃんと起きてるよ…って思うんですけど。
T:これはすごくいい治し方があって、まぶたの裏側に小さい穴をあけて、糸で引っ張ったら、パカッと開きますよ。これはうちで開発した手術で、“タッキング”って言うんですが。
Y:糸でパカッと(笑)! いわゆるパンツの“タック”と一緒ってことですか?
T:そうです、そうです。吉﨑さんは目が開きにくいから、眉を上げて、目を開けてるんですよ。無駄に前頭筋を使ってるんですね。そうするとおでこのシワも深くなります。
Y:何分くらいの手術なんですか?
T:すぐですよ。でも、なんでもパカッと開けりゃいいってもんじゃないんでね。場合によっては80%にとどめるとか、もうちょっととか。
Y:微調整がきくんですね!
T:吉﨑さんの場合は、ちょっと眠そうなくらいがアンニュイでいい感じかもしれないし、加減は相談しながら進められます。
Y:なんてこった…。
T:悩みは目のクマでしたっけ。これはちょっと凹んでますね。
Y:え、凹んでる?
T:頭蓋骨を思い浮かべてください。目玉って眼窩という目の骨の中に埋まっていて、この裏側に眼窩脂肪っていう脂肪があるんですね。それは目に何かが当たったときに骨に衝撃がいかないように、ぽよよ~んとあるわけです。その脂肪が、年齢とともに縮んできちゃうんですよ。“目玉のおやじ”の茶碗の風呂の水位がどんどん減ってきちゃうみたいに。
Y:な、なるほど…。いやそのたとえ、いりますか?(笑)。
T:減っちゃったもんは埋めてやれば、治ります。ベビーコラーゲンを注射するんですよ。インフルエンザの予防注射よりはるかに痛くないですよ。
Y:…(圧倒されて言葉を失う)。
T:あとはね、ちょっと目元に色素が出てるんですよね。ゴシゴシこするクセがあるんじゃないかな。これはレーザーを打つとなくなります。ただ1回では無理で、場合によっては10回くらい。
Y:10回か~、道のり長いな~。あと気になってるのは頰の下垂なんすけど。
T:あ~、それも自覚すると気分悪いですよね。頰のたるみって、顔面の筋肉が下がってるというより、筋肉にくっついてる脂肪とか皮下組織が下がってるんですよ。言ってみれば、リュックサックのひもが伸びてリュックが下がっている。その場合、いくら筋肉を鍛えてもリュックは上がらないじゃないですか。
Y:これまたたとえが独特ですね(笑)。
T:どうするかっていったら、深いところの脂肪の塊に糸を通して、ピッと引っ張っちゃう。それが糸リフトってやつですね。そんなのおっかなくてできないという人は、下がった脂肪を分解して溶かしちゃう。あとは、脂肪の上にのっかっている、皮膚と筋線膜をギュッと引き締めるとか。今流行りのハイフですね。ちゃんとしたクリニックで適切にやればなんの問題もない。いい治療だと思います。
Y:先生から解説されると、すごくシンプルだな~。あとは日焼けしやすい体質で、色黒なんですけど、最近よく見るとシミが結構気になるな~と。
T:吉﨑さんの場合は、トーニングからやったほうがいいですね。レーザーを弱めにして、シャワー状にサ~ッと当てるんです。肌の色全体が明るくなってきますよ。で、明るくなると逆にシミが気になると思うんですが、そうしたらライムライトとかを当てればポロンポロンと取れます。
Y:リズミカルですね(笑)。
T:結局、人間の顔って外からは皮膚しか見えないから、皮膚の老化さえどうにかすれば老けて見えないんですよ。皮膚の老化には3つあって、伸びちゃう、薄くなっちゃう、色が悪くなっちゃう。これだけなんですね。
Y:なるほど、明解ですね。
T:どれも治せるんで、気になったときに来てください。無駄に紫外線を浴びたり太ったりしなければ、50歳になっても変わらない顔でいられますよ。
アヴェニュー表参道クリニック
東京都港区南青山3-18-16 ル・ボワビル4階
TEL:0120-365-558
診療時間:10時〜19時
休診:年末年始
※寺島先生の場合初診料¥5,500、再診料¥3,300
寺島洋一先生
アヴェニュー六本木&表参道クリニック
信州大学医学部卒業後、東京警察病院に勤務。2002年に開院。的確な診断と百戦錬磨の技術で多くの俳優・モデルから信頼を得る。※現在、新規の予約はストップ中。
副編吉﨑
UOMO副編集長・43歳。UOMOの美容担当としてスキンケアにいそしむが、40歳を境に老化を実感する日々…。
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Composition&Text:Sachico Maeno