知って得する! 8つの美容成分、これだけは丸覚えしておこう。
トラネキサム酸でシミを予防
1シミの原因、メラニンをつくらせない!
風邪をひいたときに内服でも処方されるトラネキサム酸は、合成アミノ酸の一種。炎症やアレルギーを抑える効果があり、2002年には厚生労働省が美白効果のある成分として認可。シミの原因となるメラニン色素の生成を抑える成分として化粧品に配合され、基準を満たしたものは医薬部外品と表記されている。
ビタミンCなら抗酸化も美白も
2万能だけど不安定。だから工夫がいっぱい!
“身体のサビ”となる活性酸素から守る、シミの原因となるメラニン生成を抑制する、ターンオーバーの促進…といいことずくめのビタミンC。ただ空気に触れるとすぐ酸化するなど不安定な面も。その弱点解消のため、合わせる基剤に独自の技術を搭載したり、誘導体にしたり、とさまざまな工夫がされている。
レチノールでシワ改善&ハリUP
3シワ改善効果でピンッとした肌!
ビタミンAの一種であり、肌の生まれ変わりを促進する働きをもつ成分。古くから化粧品に配合されていたが、2017年に資生堂の申請によって純粋レチノールがシワ改善有効成分として認可され、一躍話題に。ヒアルロン酸の産生を高めて、ふっくら肌に導く。※純粋レチノールと表記できるのは資生堂のみ。レチノール、純粋レチノールともに成分内容はどちらも同じ。
セラミドがあれば刺激に負けない
4肌の防御力の要。補ってバリア機能アップ
表皮、真皮、皮下組織の3層からなる肌。いちばん上の表皮には細胞がひしめき合っており、その隙間を埋めているのがセラミド。これが不足すると細胞間がスカスカになり、バリア機能が低下して外側からの刺激を受けやすい肌に。セラミドを外から補ってあげることで、肌の防御力をアップできる。
ヒアルロン酸で肌うるうる
5優れた保水力だが、加齢でどんどん減少
高い粘度と弾力性をもつヒアルロン酸は潤いをホールドする保水効果に優れており、肌に潤いやハリを与えて乾燥を防ぐ。体内にもともとあり、その50%は皮膚、特に真皮に集中している。真皮では肌の弾力をつかさどるコラーゲンやエラスチンをつなぎ止める役割を果たすが、20歳をピークにどんどん減少する。
コラーゲンで弾力のある肌に
6肌の土台であり、レフ板!
繊維状のタンパク質で真皮の70〜90%を形成する、いわば“肌の土台”。肌の弾力性はコラーゲンとそれを束ねるエラスチンで決まるが、ヒアルロン酸と同様に加齢によって減少していき、たるみやシワを招く。また、肌に当たった光を反射する“レフ板”の役割も。コラーゲン密度が高ければ、明るい肌印象に。
PHAでひと皮剝ける
7韓国で人気沸騰中! 次世代のピーリング成分
たまった古い角質を剝く=ピールする際に用いる酸としては、肌表面の角質を剝離する水溶性のAHA(フルーツ酸)、毛穴の奥まで入り込んで皮脂を溶かすBHA(サリチル酸)などが一般的だが、最近の注目はPHA。大きな分子で肌表面にとどまり、水分量を増やしながらピーリング効果を発揮。低濃度でも効果は絶大!
NMNで若々しく輝く
8若返りのキーとなる!? 話題のスター成分!
ニコチンアミドモノヌクレオチドというビタミンB₃の一種で、ここ数年で最も話題になっている成分の一つ。体内にとり込むことで“若返り遺伝子”と呼ばれるサーチュイン遺伝子のスイッチを押し、細胞内のエネルギー活性を導くといわれている。クリニックでの注射、点滴、内服など方法もさまざま。
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取材協力/渋谷スクランブル皮膚科 下方征院長