日焼け止めを使う習慣がない人にとっては、塗り方も塗る場所も謎。肌に余計な負担をかけず、紫外線ダメージをしっかりカットできる正しいUVケア法は? 基礎知識とともに、頭にたたき込んで。
外出せずともUVケア。
自宅にこもっているからといってノーケアは危険。「地上に届く紫外線にはUVAとUVBがあり、それぞれ肌へ与える影響が異なります。気をつけたいのが、UVA。UVAは雲や窓ガラスを通り抜けやすいため、天候や外出の有無に関係なく、日焼け止めでガードして」(上島先生)。
“塗る”というより“馴染ませる”。▶ step.1〜3
「顔は凹凸が多いので、洗顔するようにゴシゴシ塗るとムラになります。まずは“5点置き”して、まんべんなく広げていきましょう。小鼻や目のまわりなどを丁寧に仕上げることも忘れずに」(上島先生)。こすって塗るのは肌の負担にもなるのでNG。各製品が推奨する適量を手のひらに出し、指の腹を使って優しく馴染ませて。
step.1適量は厳守!
step.2ムラ防止の5点置き
step.3指の腹で馴染ませる
顔だけじゃない! 塗り直しも必要。▶ point.1〜3
顔と首で日焼けの色が違うのは意外と見られている! 「男性は短髪が多いので、耳やうなじが日焼けしがち。アゴ裏、首筋、耳裏&首の後ろも抜かりなく。また、日焼け止めは本来2~3時間ごとの塗り直しが理想とされています。可能な限り塗り直しを。“飲む日焼け止め”で、体内からケアするのもおすすめです」(上島先生)。
point.1アゴ裏
point.2首筋
point.3耳裏・首の後ろ
シャツ¥26,400/イレーヴ カットソー¥19,800/キャバン(キャバン 代官山店)
UV用語解説
A波、B波って?
太陽の光には、目に見える可視光線のほか、赤外線、紫外線などがあり、紫外線の中で地上に届くのはA波(UVA)とB波(UVB)になる。上島先生が上述しているように、波長が長いA波は雲や窓ガラスを通過して肌の奥まで到達し、肌の老化に大きく影響する。B波はヒリヒリするような日焼けを指し、肌表面で炎症を起こす。
SPFと後ろの数字って?
SPFは紫外線B波(UVB)を防ぐ指標であり、数字は時間を示す。何もつけずにUVBを浴びて日焼けするまでの時間が約20分とされており、SPF20なら20分×20倍の400分(約6時間半)、SPF50なら20分×50倍の1000分(約16時間半)、UVBから肌を守るという意味。現状の最大表記は、SPF50+(SPFが51より大きい)となっている。
PAの後の並んだ+ってなに?
PAは紫外線A波(UVA)を防ぐ指標。PAは数値化できないため効果が+で示されている。PAのレベルは「PA+(効果がある)」「PA++(効果がかなりある)」「PA+++(効果が非常にある)」「PA++++(効果が極めて高い)」の4段階。短時間の買い物や散歩といった日常生活ではPA+〜PA++程度の防御力で十分とされている。
Hair&Make-up:Yoko Hirakawa[mod’s hair]
Stylist:Shun Katakai
Model:Takumi Nishimura
Composition&Text:Sachico Maeno