年齢とともに増えてくる白髪とは、どう付き合っていくのがいい? 若々しく染めるか、むしろ白髪を生かしたヘアに振りきるか、どっちの選択も正解!
加齢とともに迎える変化を楽しんでいる ─髙橋義明さん(モデル)
濡れ髪にオイルを馴染ませドライな髪質をケア
本誌でもお馴染みのモデル・髙橋義明さんは白髪を生かした長めのレングスが印象的。現在、32歳。25〜26歳からチラホラ白髪が出てきたそう。 「そもそもカラーリングをほとんどしたことがなくて。“染める”という考えが自分の中にあまりなく、自然にしていたらこうなったって感じです。確かに30歳を過ぎた頃から、白髪の量も増えてきた感じはありますね。カットは3〜6カ月に1回くらい。最近ヘアさんに、髪が乾燥気味だねと言われたので、風呂上がりに髪が濡れた状態でオイルを塗るようになりました。今はそのままガスストーブの前で、ストレッチポールに寝ながら髪を乾かしています。実はドライヤーを持っていなくて…(笑)。“白髪=染める”っていう流れに縛られる必要はないし、自分としては、年齢を重ねることで少しずつ起こる変化を楽しんでいる感覚です。逆に全部真っ白になったら、つまらなくなって急に黒に染めたりするかも?」
家族も白髪が多く、「母がよく“また染めなきゃな〜”と言っていた記憶があって。昔から、染めることがちょっと面倒な印象だったんですよね。それも白髪染めしていない理由の一つかも」。フロントは左右で白髪のボリュームが違うので、角度によって違った表情に。
お話を伺った毛髪プロフェッショナルの皆さん
生かす派のケア
乾燥した白髪が浮いていると清潔感が損なわれるので注意!
「白髪の分量がだいたい30%くらいになると、グレーヘアの印象になります。黒髪に比べて白髪の割合が少ない期間は、白髪部分が乾燥して浮きがちなので、ドライな質感のスタイルは避けるべき。テクスチャーが重めのスタイリング剤を使って、ウエットな仕上がりを目指すといいでしょう。また薄毛が気になっている方にも白髪ヘアはおすすめ。黒髪より頭皮とのコントラストが弱まるため、薄毛が目立ちにくくなります」(渡辺さん)。
黒染めからの移行期間はどうする?
「すでに黒染めをしている人は、白髪が伸びてくると“逆プリン”状態になるので、ある程度短めに切ってからスタイルを考えるのがおすすめ」(渡辺さん)。
向いてる毛質は?
「柔らかい猫っ毛ですかね。毛が細いと毛質内部のタンパク質量も少なく、黒髪部分もブラウンに近いため、白髪と馴染みやすくなります」(渡辺さん)。
乾燥してボワッと浮きがちな毛を抑える
水素ケアで潤いをキープ
染める派のケア
白髪染めの負担を減らすためデイリーケアを見直そう!
「一般的な白髪染めには、酸化染料であるジアミン酸が配合されているものがほとんどであり、頭皮へのダメージはゼロではありません。赤み系に染まるヘナやオーガニックカラーなど負担が少ない自然派もありますが、限られています」(渡辺さん)。「だからこそ、日頃のケアで白髪染めの頻度を減らせるアイテムの導入を。“ムラシャン”と呼ばれるほのかに染まるカラーシャンプーで、褪色を抑えるのもおすすめです」(shucoさん)。
“ムラシャン”って何ですか?
「ヘアカラーや白髪染め後の褪色による黄ばみを抑える作用があるシャンプーを、通称“ムラシャン”と言います。紫の色素を入れることからこの名称に」(shucoさん)。
ヘアカラーと何が違う?
「ヘアカラーと白髪染めは、脱色と染料の配合量が違います。一般的に白髪染めの場合は白を黒にするので、染料の含有量が多めになります」(shucoさん)。
神出鬼没な白髪に。応急マスカラは必携
白髪染めに対応した“ムラシャン”
白髪染めした後の残留成分を落とす
今ある健やかな黒髪をデイリーケアで応援!
おしゃれな大人のグルーミング・ルーティン
Hair&Make-up:Katsuyoshi Kojima[TRON management]
Stylist:Shun Katakai
Composition&Text:Sachiko Maeno Atsuko Watanabe