ライフスタイルや服装の好みの変化に合わせて、髪型との付き合い方はどうシフトする? 自分にフィットするヘアを見つけた5人に話を聞いてみた。
仕事で大切にしたいことを髪型にも反映しています
ヘアで遊び尽くしたからこそ
硬派なスタイルに目覚めた
トレードマークの端正なショートヘアに野村さんが行き着いたきっかけは、仕事だった。「バーテンダーという職業柄、清潔感が最も大切。多様な職種の方とかかわる仕事ですし、誰にとっても見た目で不快感を与えたくない。僕の清潔感の定義は、髪がコンパクトにまとまっていて、ヒゲがきちんと整えられていること。日本に帰国して10年、オーナーバーテンダーの職に就いてから今のスタイルを維持しています」。
Q:スタイリングのこだわりは?
「ヒゲがあるとどうしても武骨に見えがちなので、ヘアのボリュームで威圧的に見えないようコントロールしています。ぴったりとまとまる硬い髪質を生かしてトップをコンパクトに、爽やかさを意識。さらに刈り上げで抜け感もプラス。主張する刈り上げではなく、ヘルシーに見えるバランスを理髪店でオーダーしています。以前はグリースを使って固めていましたが、最近はオイルでナチュラルさをつくり込むのが定番。スタイリングも簡単で毎朝10分で仕上がる。毛先を遊ばせないので崩れにくく、日中にスタイリングの状態が気がかりになることもありません。ヘアに固執する必要がないという気楽さもいい。もうこの髪型から離れられません」
Q:もうヘアで冒険はしませんか?
「若い頃はとがっていました。21歳の頃から7年ほど海外を渡り歩いていた時期に個性的な髪型は存分に楽しんだ。いろいろと挑戦した経験があるおかげで心残りも迷いもなく今の硬派なスタイルがいちばんだと感じられています。シンプルこそすがすがしいですね」
あらゆるヘアスタイルにチャレンジした20代
21歳の頃ロンドンに渡り、ともに過ごしたヘア&メイクの友人の影響を受けたという野村さん。「ロングヘアをパンキッシュな色に染めたり、友人にお任せしてパンチパーマに仕上がったこともありました。若さゆえの好奇心でチャレンジしていて、帰国直後はその名残のアフロ。バーテンダーへ転身してからは清潔感のために思い切ってショートにしましたが…今振り返ると髪を立ち上げたり明るく染めたり、遊びすぎですね(笑)」。