2024.10.02

【大人の髪型遍歴】「いまはセルフカット」池田尚輝さん(スタイリスト)は似合うヘアをどう見つけた?【40代メンズヘア】

ライフスタイルや服装の好みの変化に合わせて、髪型との付き合い方はどうシフトする? 自分にフィットするヘアを見つけた5人に話を聞いてみた。

いまはセルフカット。失敗もするけど楽しいですよ

池田尚輝

自分の変化に合わせて
“壊す”ことを始めた

短くカットした前髪が印象的な池田さんは“しょうがない”という新しい考え方で髪型を楽しみ始めていた。「40代になった頃、30代と同じヘアスタイルでは居心地が悪くなりました。肌や髪のハリが損なわれ、身体にある種の変化があるわけで、髪型だけ同じ状態ということに違和感が出てきたんです。ヘアを変えようと思い立ったところで、タレントさんやトレンドを参考にしたスタイルが似合う自分は想像がつかなかった。固定された美の基準を追求するのは年齢的にも無理があるし違うかな、と。そこでアジア圏のおじさんの髪型をリサーチ。例えば藤田嗣治、吉田五十八、アイ・ウェイウェイなどなど、たくさん調べましたね」。

Q:リサーチで辿り着いた40代からの理想形とは?
「気づいたのは“壊す”ということ。ファッショナブルではなくても、その人の仕事や趣味や美学といった『スタイル』の一部になっていれば素敵だと思い、髪型においても一度、自分の中の凝り固まった軸を壊そうと、思い切って撮影現場で眉上バングにカット。ただ、壊したいと美容室でオーダーするのは失礼かと気が引けるので(笑)、その後はDIYでいこうとセルフカットを始めたんです」

Q:セルフカットのよさは?
「正直、お恥ずかしい仕上がりになるときもあるけれど、失敗してもすぐ伸びるのだから、“しょうがない”と折り合いをつけていこうかと(笑)。自分なりの気分でラウンド具合やサイドの作りを変えるのは楽しいです」

10年という区切りでチェンジ

池田尚輝 2014
2014
池田尚輝 2015
2015
池田尚輝 2021
2021
池田尚輝 2023
2023

池田さんの髪型は20代、30代、40代で大きく変化。「NYから帰国したての頃は長めのヘアでしたが、30代になって短めにカット。2014年のようにパーマを入れたり、2015年のように’90年代のぱつっとしたグラデーションボブを参考にしたり。40代になった2021年からはセルフカットの眉上バングで気分次第のマイナーチェンジをしています」。

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