ライフスタイルや服装の好みの変化に合わせて、髪型との付き合い方はどうシフトする? 自分にフィットするヘアを見つけた5人に話を聞いてみた。
“若さ”には固執しません。ありのままのグレーヘアで
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柔らかい髪質×白髪でつくる
優しいグレーヘア
白髪をサイドに流したり、立ち上げて動かしたりと楽しんでいる生野さん。「おでこを出したスッキリした髪型という点では10年以上、大きく変化はしていません。ただし、この3年で急に白髪が増えました。思い切って黒染めしようかと考えた時期もありますが、柔らかい髪質だと『黒く染めています』感が強く出てしまうと美容室でアドバイスをいただいた。若づくりするよりも年相応に落ち着きたかったし、増え続ける白髪に神経質になるのも嫌なので、ありのままのグレーヘアと付き合っていこうと決めました(笑)」。
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Q:カットのポイントは?
「僕は前髪に白髪が多いタイプ。あえて前髪を多めかつ長めにつくり、サイドとトップに流すと全体に馴染んでくれました。黒髪の多い襟足はすっきり切るほうが好バランス。柔らかい髪質と、グレー混じりのナチュラルな雰囲気が意外と気に入っています」
Q:毎日のスタイリングは?
「バームやグリースだと細くて柔らかい毛が寝てしまってペタッとした印象になるので、最近はエヌドットのオイルとミルボンのワックスを混ぜてふんわり仕上げています。オールバックにして髪を立てながらスタイリング剤を全体に散らすことで、重くならずに癖毛のようなニュアンスが出せる。少しの束感と動きをつくりつつ、艶のある質感にまとめています」
いつでも年齢にふさわしいヘアが理想
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Q:ヘアとヒゲの相性は?
「もちろんナシのほうが若く見えるのですが、ヒゲもグレーヘアと同様に年相応に見える要素として気に入ったんです。会社員として働いていてもヒゲの有無が問われない時代の変化もうれしいです。肩肘張らないリラックス感と、マナーが感じられるきちんと感、その中間のようなスタイルを自然体のグレーで楽しんでいきたいですね」