ライフスタイルや服装の好みの変化に合わせて、髪型との付き合い方はどうシフトする? 自分にフィットするヘアを見つけた5人に話を聞いてみた。
メガネの存在感に合わせて前髪をいじってます
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川辺さんが髪型と付き合うときの軸は毎日身につけるメガネだった。「ここ2年ほど七・三か六・四くらいの割合で前髪を分ける『真面目風スタイル』を継続中。ドレススタイルを象徴する、襟付きのジャケットやシャツとの相性がいい。海外のテーラーに出張したときも好印象です。しかし、それだけでは飽きてしまうのでメガネのデザインに合わせて前髪の立たせ具合や分け目に若干の変化をつけて微調整します」。
Q:メガネと前髪の微調整とは?
「メガネは15本ほどを日々ローテーションしています。今日のような華奢なフレームを際立たせるなら、顔まわりにはボリュームがあるほうがバランスがいい。前髪を縦にしっかり立ち上げ、サイドにも多少広がるシェイプで立体感を出しています。逆に太いセルフレームなら、オールバックに近いかきあげスタイルですっきりさせることもある。襟にかからないよう後ろは短くカットしています」
’90年代の俳優を参考に髪型を研究
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Q:髪型の参考にしているものは?
「’90年代の洋画のファッションが好きで、髪型のインスピレーションを得ることもしばしば。若かりし頃のジョニー・デップ(1)のオールバックや、ブラッド・ピット(2)の前髪をざっくり分けたスタイルが好みです。前髪で遊んだり、ボリュームをつくったりすることで、ドレススタイルがコンサバになりすぎない。僕の理想とするスタイルです」
髪型は大きく変えずにパーマやブローで質感を調整
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Q:髪型はどう変化してきた?
「ずっとクリーンなテイストが好きで今の髪型からかけ離れたことはありません。ただしパーマでニュアンスの変化を探っていた。3年ほど前はパーマを強めにかけて前髪は重ため(3)。メガネは太い黒ブチで顔まわりに存在感を。そのパーマの残りを生かしてクセ毛のようなナチュラルな雰囲気にもトライ(4)。うねりがあるスタイルは新鮮でしたが、やはり元の髪質を生かしたいと思いストレートに回帰(5)。このクラシックなヘアから、少しずつブローとセットを調整して今のスタイルに辿り着きました。顔立ちが若く見られがちなので、今はヒゲとヘアの大人なバランスを研究中です」