ブランド名に振り回されることなく、自分なりの選択基準をもちたい。ニッチフレグランスを中心とした、大人のためのいまだ知られざる香水24選。
世界最高級の香水はどんな匂い?
昨年、銀座に本格上陸を果たしたオーダーメイド香水を中心に手がけるアンリ・ジャック。世界最高級といわれる香りのすごさを確かめた。
24HENRY JACQUES
「レ・エッセンス ロレンゾ」
男女ともに一番人気。プラムやグレープフルーツのみずみずしいノートに優しく抱かれ、やがてイランイランやアンバー、ホワイトムスクが顔を出す。静かでも全身から魅力があふれ出てしまう強さがある。15mL ¥104,500/アンリ・ジャック銀座店
レ・エッセンスというシリーズはアルコールをいっさい使っていない香料濃度約100%の稀有な香水。拡散力のあるアルコールを使っていないのにたった一滴で心地よい芳醇なノートが広がりほぼ一日中持続する(高濃度のパルファンでも濃度15~25%、持続時間は5時間~半日ほど)。そう考えるとむしろ安くも思える。1975年に南仏で誕生し、長らくオーダーメイド香水(1300万円~!)のみを作ってきたが、2014年からは既製品も展開。昨年、世界で10店舗目となる銀座店(中央区銀座7-6-19)がオープンした。
そもそも香水は身体のどこにどの程度つけるべきか?
ル シヤージュの米倉新平さんに、おすすめのつけ方を聞いた。
「耳の下や手首など脈打つ箇所につけるのは避けた方がいい。それは香水がスプレーじゃなかった頃の名残。おすすめは腰の左右に1プッシュずつ。服の上からはNG。必ず清潔な地肌につけてください。動いていないときは香らず、動作したときにフワッと香るくらいが正解です」。
Photos:Tetsuo Kashiwada
Text:Sachico Maeno
Cooperation:Shimpei Yonekura
Text:Sachico Maeno
Cooperation:Shimpei Yonekura