トレンドに流されすぎない、大人のためのヘアを、人気2サロンがレングス別で提案。仕上がりの決め手となる、スタイリング方法も教えてもらった。
担当したのは
その人の髪質や癖、ライフスタイルまで深掘り。無理なくしゃれる計算されたヘア提案に定評がある。
いつくし
東京都目黒区青葉台1-30-2 中目黒ハイム1階
TEL:03-6303-0221
https://itsukushi.jp/
纏うムードが洗練される、大人の抜け感ヘアが人気。唯一無二のセンスで服好きにもファンが多い。
mitsouko
東京都目黒区青葉台1-16-15
TEL:03-3770-6012
https://mitsoukohair.com/
大人に似合うショートヘア3選
STYLE 1|ナチュラルなセンターパート
イメージは、セットしたヘアスタイルが程よく崩れてきた状態。仕上げの最後に髪をかき上げることで自然に落ちる目元まわりの毛束や、ラフな毛流れがポイントとなる。ハチから上は前下がりのグラデーションボブに、さらに上下2段に分け、それぞれにレイヤーを入れるのがナチュラルさのカギ。ハチから下はコンパクトなショートカットにすることでシルエットはすっきりと。少しの脱力感がありつつも、清潔感をしっかり演出。(担当:中込さん モデル:江上真希さん)
生え際とトップの根元を立ち上げるように持ち、根元中心にドライヤーの風を当てる。自然なボリューム感を狙って。
頭のハチから下は髪を軽く押さえながらドライヤーを。ハチ〜サイドのボリュームをダウンさせるとシルエットが美しく。
柔らかめのワックスを手のひらに広げ中間〜毛先に馴染ませる。フロントから髪を手ぐしでかき上げて軽く毛先を整える。
STYLE 2|前髪のありでも子どもっぽくならないショート
頑張っている感のないセンターパートのショートは、子どもっぽくならずに前髪のあるヘアスタイルが楽しめる。ベースはサイドグラデーションで収まりよく、表面はワックスをつけたときにやわらかい動きが出るようレイヤーを入れる。前髪の分け目部分を数ミリ短くしているため、ドライヤーの風を当てると自然な流れが。(担当:小松さん モデル:宮原尚之さん)
前髪中央にドライヤーの風を当て、根元の立ち上げと自然なクセづけを。その他は普通に乾かす。
ファイバータイプのワックスを手のひら全体にのばして、前髪以外にまんべんなくもみ込む。
指先に残ったワックスを、前髪の毛先に。最後に粗歯のコームで全体の毛流れを整えたら完成。
STYLE 3|パーマをかけた無造作ショート
無造作なショートヘアを、ランダムなパーマを仕込むことで意図的に狙った。ベースはハチから上を長めに設定したショートカットで、全体にはしっかりとレイヤーを入れている。さらに、長さは変えず毛量を減らすスライドカットも施して毛先に隙間をつくる。パーマをかけた毛束の動きがよりわかりやすく見える工夫も。(担当:中込さん モデル:WAKOさん)
ベースにクセ毛のようなパーマを仕込んで。毛束を不規則に巻き毛先に動きが出るようにする。
髪を濡らしタオルドライ。仕込んだカールを復活させるため、水気をざっと取るくらいでOK。
柔らかいワックスを手のひらにのばし、シャンプーするように、上下左右に手を動かしてオン。
大人に似合うボブヘア3選
STYLE 1|重心を低めに設定したグラデーションボブ
襟足は短く設定し、後頭部には丸みを。重心を低めに設定したシンプルなグラデーションボブは、どんな服とも相性がいい。毛先にはワンカールパーマをかけているため、のばすように乾かすだけでヘアスタイルがきまる。スタイリングはヘアミルクでパサつきを抑える程度で十分。ベーシックに下ろすのはもちろん、サイドを耳にかけても緩やかなカールが顔まわりにできて優しい印象に見せることができる。日々のセットはイージーでOKな、こなれ感もこじゃれ感もあるルック。(担当:小松さん モデル:岡本 碧さん)
丸みのあるやわらかいシルエットにするため、毛先のみに、大きめのロッドでゆるいワンカールのパーマをかけておく。
全体を4:6くらいに分け、毛先のパーマをのばすよう手ぐしでドライヤーを。前髪の生え際に熱を当て根元は立ち上げる。
ヘアクリームを中間〜毛先に塗布。粗歯のコームで髪全体をとかしてヘアクリームを馴染ませながら、毛流れを整える。
STYLE 2|ツーブロックを仕込んでボリュームを調整
きちんと感のあるソフトなモードヘア。全体がタイトな横分けではなく、右側のみ耳にかけ、左側は自然に下ろすことでソリッドすぎないやわらかさを。ベースはグラデーションボブだが、ボリュームを落とすためツーブロックを仕込み、左側は右側より約2㎝長くブラントカット。襟足は極力短くしておく。各所にきかせたギミックがナチュラルなまとまりを可能に。(担当:小松さん モデル:唐津宏治さん)
髪を乾かす際は前髪から。前髪を持ち上げ、根元にドライヤーの風を当て自然な立ち上がりを。
全体が乾いたら7:3程度に分ける。軽いほうのパートはマットワックスをなでつけるよう塗布。
全体にはオイルを。軽いテクスチャーのオイルを馴染ませたら、コームでとかして整える。
STYLE 3|レイヤーを入れた長めのボブスタイル
耳下、ハチ下、表面の3段に分け、各セクションの内側にレイヤーを入れた長めのボブスタイル。表面には束感が出るようスライドカットをプラスして、それぞれの場所に立体感が出るように。カットによる軽さと、根元を立ち上げてオイルのみで仕上げた質感で、グランジ感と品のいい色気を共存させるルックが完成した。(担当:中込さん モデル:作田 滉さん)
前後左右に髪を動かしながら乾かす。トップの根元は立ち上がるよう、意識して風を当てる。
スタイリングはオイルで軽くツヤ感を。ライトなテクスチャーのものをたっぷりと塗布して。
頭を下に向け髪の中間〜毛先にのみ、手ぐしで髪をとかすようなイメージでオイルをつける。