二つとして同じものはない香水の世界。名香から旬のニッチフレグランスまでを会場に揃え、おしゃれにも香りにも精通したメンバーがテイスティング&ランクづけする香水フェスを初開催!直感を言語化した参加者のレビューを元に想像を膨らませ、香りの世界に心を羽ばたかせ、次の“欲しい”を探してみよう。
5位 FREDERIC MALLE|アクネ ストゥディオズ パー フレデリック マル
“香りの編集者”フレデリック・マルとAcne Studiosがコラボ。ローズとバイオレットのブーケにクリーミーなバニラがやわらかく漂う、ネオクラシックな香調。
小林 誠治(会社員):「バニラ=甘ったるいと思っていましたが、これは最後にほのかに香るさりげなさがどんなシチュエーションにも使えそうでいい。パートナーと共用するのにも」。
4位 D'ORSAY|唯美な破壊W.T.
1830年フランスでアルフレッド・ドルセー伯爵が創設し、2015年にリブランディングした由緒あるメゾン。弾けるミントの清涼感に官能的なフランキンセンスがスモーキーに寄り添い、苔むしたように深遠なウッディさで幕を閉じる。
KENSHIN(ヘアメイク):「調香師の洒落感が伝わる、自身に向けた自分のための香り」。
3位 LACOSTE|ラコステ オリジナル オードパルファム
創業者のパイオニア精神を讃え、Original、Revolutionなどブランドの真髄となるワードからインスパイアされた新作。ベルガモットのほろ苦い爽やかさにピンクペッパーとカルダモンのスパイス感、アロマティックなパチョリが潜む。
堀池 光(UOMO編集部):「クリーンなウッディノートで清潔感が添えられるから、シーンを選ばず愛用できそうです」。
2位 BORNTOSTANDOUT|NAKED NEROLI
“欲望を解放する”という扇情的なコンセプトと伝統的な朝鮮磁器をモチーフにしたボトルがモダンな韓国のフレグランスブランド。ベルガモットやマンダリンなど柑橘系のみずみずしさにジャスミン、シャープなバジルがすがすがしく響く。
川辺 圭一郎(TOMORROWLAND バイヤー):「ネロリが爽やかに香り、気温が高い時期にも似合いそう」。
1位 MOTHandRABBIT|No.1 MOOD INDIGO
ストーリーや感情、思想を香りとして描くベルリンの実験的フレグランスブランド。ジャズに触発された一品は、ダークなウッディノートをベースにスパイシーなレッドペッパー、静謐なムスク、深いパチョリへ変容。愛の始まりから憂鬱な喪失までを想起させるドラマティックな香り。
森口 慶紀(会社員):「強すぎないのに存在感がある。デイリーユースにしたいウッディさがいい」。
秦 拓也(ビームス プレス):ウッディで上品な香りが季節、昼夜問わず使えそう。