クラシックな髪形といっても、ただの数十年前の日本紳士の焼き直しになっていてはつまらない。適度にモダンなクラシックスタイルはこちらへおまかせ。
クラシックな服装が気分の今、髪型もクラシックにしたくなるけれど、髪型も服装もクラシックでありながら、適度にモダンな味付けが必要。頼れる3つの理容室を紹介する。
喜多床
多くの文豪たちに愛された名店
東京・渋谷。高層ビルの地下でひっそりと営業を続ける「喜多床」は、あの夏目漱石や芥川龍之介など、数多くの文豪が通ったことでも知られる名店。「長年の経験を生かした丁寧なカットを心がけています。中でも、刈り上げやクラシックな七三分けは得意分野ですね」と店主の舩越千代さん。さらに、マッサージ専門のスタッフがいるのもここの特徴。爪や角質のケアなど、クラシックな空間で理容室ならではの男のためのトータルケアを受けることができる。
BARNEYS BARBER’S SHOP by KAMISORI CLUB 148
正統なバーバースタイルと髭に特化
バーニーズ ニューヨーク横浜店の中に居を構える「バーニーズ バーバーショップ バイ カミソリ クラブ 148」。西洋理容発祥の地である横浜らしいバーバースタイルと日本初となる髭専門店のスタイルが融合。「刈る・剃る・洗う」というシンプルなサービスをブレずに丁寧に続ける姿勢にファンも多い。ヘッドバーバー丸山さんは、業界歴30年超のベテラン。お客さんそれぞれの個性や要望に沿ったデザインを提案してくれる。珍しいグルーミング道具も拝める。
麻布 I.B.KAN
心地よい空気が流れる“街の理容室”
今年で創業200周年。「麻布 I.B.KAN」は、“日本最古の理容室”として広く知られる老舗だ。「2歳のお子さんから年配の方々まで、客層はさまざま。カットに髭剃りと、お客さんに合わせて柔軟に。来るものは拒まずがここの売りです」と店主の西原道雄さん。創業以来、開店の地で今でも営業を続ける理容室には常連も多数。長年の経験による文句なしの腕前と心地よい会話。長く愛され続けるには理由がある。そう思わせてくれる和やかなムードが漂っている。
Text:Haruki Kanda[kontakt]