なんだかヘアの悩みがいろいろ出始める40代。でも諦めたり隠したりするんじゃなく、できることならうまく生かしたい…。そんな弱みを強みに変えるヘアスタイルを人気サロンと一緒に考えました。
広くなった額には 少しモードなショートバング
「広くなってきた額へのアプローチとしては、前髪をつくるのがベター。でも、目の上ギリギリまでの長い前髪ではなく、眉上のショートバングがおすすめ。重めに設定することでしっかり額を覆えるのと、適度な個性も出しつつきちんと感も演出でき、まさに大人向きなんです」(担当/早坂光雄さん)
Hair point
トップと前髪を残し、サイドとバックは刈り上げ。前髪は、まずラインを残すようにブツッとカットしてから、トップとつながるように、毛量を調整しながらレイヤーを。硬めのワックスを手のひらで馴染ませたら、全体的に根元からつけ、タイトなシルエットにまとめて。
(モデル/小島由宇さん・35歳・会社員)
ジャケット¥42,000/アトリエ ベトン(スタジオ ファブワーク) タートルネックニット¥28,000/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)
根元からパーマをかければ 細くなった髪でもボリュームが
「髪が細くなり特にトップのボリュームが減ると、年齢より上に見られることがあるだけではなく、対比でサイドのボリュームが増えたように見え、バランスが崩れます。フロント&トップにパーマをかけ、思い切ってサイドを刈り上げると、バランスのいいしゃれた髪型に」(担当/岡村雄一郎さん)
Hair point
カットは、襟足からサイドにかけて刈り上げ、フロントとトップの毛量が多くなるように。フロントは12〜17㎜程度のロッドで、トップは10〜12㎜程度のロッドで根元まで巻き込むようにパーマを。髪を全体的に濡らし、半乾きの状態でオイルをつけて自然乾燥したら完成。(モデル/川島一朗さん・45歳・会社員)
ジャケット¥48,000/エンジニアド ガーメンツ ポロシャツ¥26,000/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)
コントロールがきかない直毛は 重さ生かしのブラントカットを
「“ニュアンス”というものがなくなってしまう直毛の人の場合、計算したカットで平面の中に動きをつくることがポイントになります。カットの仕方もセクションごとに分け、スタイリングしやすい方向に。自然でシンプルなやわらかい印象を質感でつくり、ふわっとセットします」(担当/樅山敦さん)
Hair point
襟足からサイドはグラデーションカット。サイドのカットラインはぱつっとしたブラントカットにしてスタイリッシュに。オールバックにドライヤーをかけ、セット力のあるワックスを手にのばし塗布。目の粗いコームでとかすと、自然な立体感が出てやわらかな髪質に見える。
(モデル/岡村建弥さん・31歳・会社員)
ニットカーディガン¥35,000/マーガレット・ハウエル(アングローバル) タートルネックカットソー¥12,000/サンスペル(サンスペル 表参道店) メガネ¥35,000/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ)
クセが強くまとまらないなら 生かせるスタイリングで攻略
「加齢とともに現れるのが、いろいろな方向にハネる毛先のクセ。スタイリングしにくかったり、想定してなかったところに分け目ができてしまったり。トップ近くにレイヤーを入れて動かしやすくし、根元を立ち上げ、クセを生かすスタイリングでハネを味方につけてみて」(担当/牧島寛季さん)
Hair point
クセが強く出る毛先は重さを残し、ハチから上にレイヤーを入れてカット。乾かす際、髪全体を前にもってくるようにしてからドライヤーをかけることで自然な毛流れができる。ハードワックスを後ろから前に向かって全体にもみ込み、ハードスプレーでスタイリングをキープ。
(モデル/伊藤博和さん・35歳・自営業)
ジャケット¥58,000/シュタイン(スタジオ ファブワーク) シャツ¥26,000/マーカウェア(PARKING)
ハリ・コシ不足のペタッと髪は ボディパーマでゆるめに復活
「ハリやコシがなくなってきたら、ゆるいウエーブで動きをつけてボリュームアップを。トップは長め、襟足は短くカットすることで、大人の男性らしい清潔感も。フォームでやわらかくするか、オイルでツヤを出すか。スタイリング次第でオン・オフの印象も変えられて一石二鳥」(担当/小森栄祐さん)
Hair point
ベースのカットはあえて重さを残し、耳まわりから襟足までを短く。ラフな大人っぽさを演出するため25〜30㎜のロッドを毛先から根元まで巻き込みボディパーマを。基本のスタイリングはセミドライの状態でフォームをもみ込む。印象変えにはバームでタイトに仕上げても。
(モデル/佐藤純志さん・30歳・スタイリスト)
コート¥350,000・カットソー¥38,000/ヘリル(アンシングス)
ツヤ出し黒染めでまだらな白髪を 健康的で若々しい印象にシフト
「白髪が目立ってくる40歳男子も多いのでは。カラーリングで白髪を隠すのが手ではありますが、髪自体のツヤを復活させることも重要。そこで生き生きとしたツヤが出るカラーバターを使った毛染めがいいんです。ツヤが甦ったうえで黒く染まると髪に立体感も生まれますよ」(担当/工藤耕成さん)
Hair point
白髪を完全にカムフラージュするのではなく、ケアしながらツヤを与え、活力ある黒髪に見せられるカラーバターを。ベースは10〜12㎜程度のロッドで、ランダムに動きが出るようにパーマをかけて。もみあげは刈り込んでパーマ部分を引き立てるとよりカールが生きる。
(モデル/佐藤リッキーさん・44歳・プロジェクトデザイナー)
ジャケット¥80,000/ヘリル(アンシングス) カットソー¥10,000/サンスペル(サンスペル 表参道店)
ドライな剛毛で清潔感が失われる前に 短めグラデーションカットで阻止
「短く設定した襟足からトップにかけてのグラデーションカットは、乾燥毛だったり、剛毛の人にもってこいのスタイルです。髪が伸びるとまとまりが出ず、清潔感とは遠くなってしまう印象に。トップを分けられるくらいの長さにしておくと、大人っぽさも清潔感も同時に手に入るスタイリングが楽しめます」(担当/松尾芳晴さん)
Hair point
メリハリあるグラデーションカットにし、ミニマムなスタイルを目指す。襟足からサイドまではゆるやかなグラデーションカット、トップには丸みが出るよう整えて。グリースとクレイワックスを混ぜ、中間から毛先にトップに分け目をつくりながら馴染ませたら完成。
(モデル/入江知行さん・32歳・YouTuber)
ブルゾン¥43,000/セブン バイ セブン(アングローバル) シャツ¥17,000/カズキナガヤマ(スタジオ ファブワーク)
アイヴァン 7285 トウキョウ TEL:03-3409-7285
アングローバル TEL:03-5467-7864
アンシングス TEL:03-6447-0135
エンジニアド ガーメンツ TEL:03-6419-1798
サンスペル 表参道店 TEL:03-3406-7377
スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575
PARKING TEL:03-6412-8217
リーミルズ エージェンシー TEL:03-5784-1238
アングローバル TEL:03-5467-7864
アンシングス TEL:03-6447-0135
エンジニアド ガーメンツ TEL:03-6419-1798
サンスペル 表参道店 TEL:03-3406-7377
スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575
PARKING TEL:03-6412-8217
リーミルズ エージェンシー TEL:03-5784-1238
Photos:Takahiro Idenoshita
Stylist:Takeshi Toyoshima
Composition&Text:Mariko Urayasu
Stylist:Takeshi Toyoshima
Composition&Text:Mariko Urayasu