“日本一暑い街”としてお馴染みだった山形では昔から独自の「冷やし文化」が発達していた。まずは名物・冷やしシャンプー発祥の地へ“京都美男”松本雄司さんと冷やしトリップ! 県内にある約300店舗の理美容室で6月18日から期間限定で一斉にスタートした冷やしシャンプーを、趣向の異なる2店舗で比較体験してみた。
冷やされることで男前になる 理由を山形で思い知る!
「冷やしシャンプー」(2009年~登録商標)は観光客だけでなく地元の人にも夏の訪れを告げる山形を代表する風物詩になっている。まず向かったのは「冷やしシャンプー推進協議会」代表・植松行雄さんの「ミヨシ理容室」。そもそも冷やしシャンプーってどんなものなのか。
「私たち協議会が中心に企画・開発して夏季限定で販売している、冷蔵庫などで冷やして使うことを前提とした天然メントールシャンプーです。地元の日本名水百選“月山自然水”を溶剤の一部に使用し、保湿成分“サクランボエキス”も配合して髪や地肌に優しい仕様にしています」
エンタメ感満載「ミヨシ理容室」
県内の全実施店にてこのアイテムを使用して、それぞれ独自のスタイルでお客さんを冷やしているのだ。ミヨシ理容室の場合、シャンプーは氷と一緒にバーテンダーのごとくシェイカーでカクテル。冷たさがジワリと頭皮に広がる。シメに冷凍庫でシャーベットになったトリートメントを塗り込み、冷たいヘアトニックでダメ押し。最後は肩と頭のマッサージ。「あまりの爽快感に思わず絶叫してしまいました」(松本)。
ミヨシ理容室
山形県東根市羽入2799-1
☎0120-344-489
営業時間:9時~19時、金曜~21時 ㊡月曜、第3日曜
冷やしシャンプー・マッサージ・セット¥1,500~
冷風ブロー「ニューセンス」
続いては植松さんの紹介で期待の若手・庄司孝久さんが主宰する「ニューセンス」へ。こちらはドライヘアで座ったままシャンプー。いちばんの特徴は通常温風でのブローを冷風で行うこと。「最後に冷風を通すことで、冷たさの持続性が高くなるのです」と庄司さん。「脳に風が突き抜けるような初体験の刺激でした」(松本)。冷やされると顔まで引き締まり、どこか精悍な雰囲気になっていた。
ニューセンス
山形県山形市久保田3-6-23
☎023-643-4821
営業時間9時~19時 ㊡月曜、第3日曜
冷やしシャンプー¥600~
せっかくなので“食”でも冷やされる
B 栄屋本店
冷やし中華とはまったくの別物でまろやかな風味が魅力。昭和7年創業の老舗・栄屋本店の「冷しらーめん」¥800。 山形県山形市本町2-3-21 ☎023-623-0766 営業時間:11時30分~20時 ㊡水曜
C 香味庵 まるはち
きゅうりやみょうがなどの夏野菜を刻んで粘りを出した「だし奴」¥500。冷えたご飯に水をかけお漬物や塩鮭といただく「水かけまま」¥800は7~8月限定。 山形県山形市旅篭町2-1-5 ☎023-634-4108 営業時間:11時30分~14時(昼の部)、17時~20時30分(夜の部) ㊡水曜
Model:Yuji Matsumoto