ブランド名もパッケージデザインもすべて隠したブラインド状態で、果たしてどんなフレグランスに惹かれ、選ぶのか!? 参加者20名が、嗅覚のみを頼りに会場に用意されたフレグランスから好きな香りベスト3をチョイス。本能が選ぶのは、記憶の香り? 自信をくれる香り? それとも…?
第1位
Aēsop Erémia Eau de Parfum
コンクリートに咲く緑をイメージした、優しくも生命力あるノート
綾 瞳さん (会社員)
「まろやかさの中に感じるとがり。気分が落ち込んだときに纏いたい」
福本真士さん (CIAOPANIC TYPY ディレクター)
「肌と違和感なく馴染んで香りたつ。圧倒的にいい!」
西村 匠さん (モデル/会社員)
「奥に存在する雑草っぽさ。レパートリーの一つにしたい香りです」
見事1位に輝いたのは、洗練された香調の中に野生を感じる香り。パウダリームスクやコンクリートを感じる都会のムードと、ユズやシトラス、グリーン系のガルバナムが混在した複雑なブレンド。にもかかわらず、まろやかに調和したまとまりのある仕上がりが魅力だ。穏やかでありながら、やる気を起こして背中をそっと押してくれる香りとして、デイリーに纏いたいという声が多数。エレミア オードパルファム 50㎖ ¥21,450/イソップ・ジャパン
選んだ人
綾 瞳さん、福本真士さん、藤村 岳さん、西坂和浩、西村 匠さん、吉﨑哲一郎
第2位
Yves Saint Laurent Le Vestiaire Des Parfums Édition Couture 24
落ち着きの中に隠しきれない色気が漂う
杉山耕平さん (TOMORROWLAND PR)
「クラシックでセクシーなノートを、あえて普段使いしたい」
池田尚輝さん (スタイリスト)
「時間とともに変わる表情。スモーキーでマチュアな感じもいい」
行方 淳さん (エディター)
「複雑ながら華やかさがある。女性ウケもよさそうな予感!」
クチュールのアトリエがある通りの名を冠したフレグランスは、スウェードの香調からクリーミーなサンダルウッドへと向かう官能的な香り。静寂と包容力を兼ね備えた、大人の男に最適な名香。色っぽさゆえ、「急につけたら妻に怪しまれそう」という声も。少し背伸びした香りとしてセレクトした参加者がほとんど。ル ヴェスティエール デ パルファム クチュールエディション 24 125㎖ ¥45,100/イヴ・サンローラン・ボーテ(GINZA SIX限定発売)
選んだ人
池田尚輝さん、片貝 俊さん、杉山耕平さん、長塚健斗さん、行方 淳さん
第3位
Maison Christian Dior Ambre Nuit
美女と野獣、両極な二者のコントラスト
佐藤研二さん (@nakamafilm代表)
「強さと繊細さ、相反する要素を兼ね備えていて魅力的」
工藤 健さん (アダム エ ロペ プレス)
「多面的なノートは飽きがこず、ユニセックスで楽しめそう」
佐久間海土さん (音楽家)
「インパクトがあるのに、肌に馴染むと甘くなくやわらかに香る」
動物的なアンバーと繊細なターキッシュローズ。映画『NOSE(調香師)-世界で最も神秘的な仕事』に登場した伝説の調香師、フランソワ・ドゥマシーが可能にした、両極な二者のハーモニー。絶妙なバランスの中に、不思議な安堵感を覚える香り。ユニセックスで使える多面性に、長く愛用できそうとの意見が多かった。メゾン クリスチャンディオール オードゥ パルファン アンブル ニュイ 250㎖ ¥45,100/パルファン・クリスチャン・ディオール(店舗限定品)
選んだ人
工藤健さん、佐藤研二さん、佐久間海土さん、行方 淳さん
香りのプロフィール付き 参加者一覧
Collage:Kazuki Gotanda
Composition&Text:Sachico Maeno