現代の文明をもってすれば、“失った毛を取り戻す”ことは夢じゃない! 真剣に薄毛と向き合い、戦い続けた男にインタビュー。数々のトライ&エラーの末、たどりついた黄金メソッドを、包み隠さずお話しします。
やれることは全部やりました! 苦節15年、私は3つのアプローチで生還しました
林 勇さん(仮名)
サッカー部だった高校時代から「髪の薄い7番」と呼ばれ、20代になると「ハゲかけ王子」が公式ニックネームに。20代後半から薄毛対策の研究を始め、自らが実験台となって、飲み&塗り薬&ホームケアを試す。現在45歳。見た感じ薄毛の気配はなく、むしろ同世代の中では毛量のある部類に。
フィナステリドを服用
AGAの治療薬として有名な「プロペシア」に含まれる有効成分。「フィンぺシア」などジェネリックも多数ある。
ミノキシジルを頭皮に塗る
1980年代から米国で有用性が確認された発毛剤の成分。飲み&塗りともにあるが、林さんは「塗り」を選択。
デュタステリドを服用
ヘアサイクルの正常化を目指したAGAの治療薬。生え際やM字の薄毛進行にアプローチすることが期待されている。
自覚なくして発毛なし。
「もともと薄めで昔と変わっていない」「子どもの頃からオデコが広い」と理由を見つけて薄毛に気づかないフリをしていると、発毛のチャンスはどんどん逃げていきます。まずは自覚から。
てっぺんは休火山、M字は死火山と心得よ。
前頭部より頭頂部の薄毛のほうが絶望的な気持ちになりますが、実は細い毛が生えていることが多い頭頂部のほうが復活への希望がもてます。休止中の毛穴に刺激を与え、起こしてあげることが大事。
飲みミノより塗りミノ。
薬局などでも育毛剤として購入可能な「ミノキシジル」。服用タイプもありますが、患部にダイレクトに塗布できる“塗りミノ”を個人的にはおすすめします。
数は減っても勃ちは変わらず。
育毛の薬の服用でよく心配されるのは勃起不全。実際のところは、薬によっては精子の数が減少するという報告はあるものの、勃ち具合との関連性は未知。出産を考えている人は、パートナーと相談したほうがいいかもしれません。
猫っ毛は一気にくる。
現状、毛量が十分だと思っていても、猫っ毛はかなりの確率で危ない、というのが僕の実感です。今ある毛を太くするための努力は、一日も早く始めることをおすすめします。
家系的に、母方も父方もほぼ全員薄毛。幼少期から親戚を見渡しては、自分もいつかこうなるな…と、心の奥底で思っていたという林さん。
編集部 実際にどんな方法で独自のメソッドを確立したんですか?
林 とにかくネットで調べつくし、海外の文献なども読みあさりました“やれることは全部やる”をモットーに片っ端から試し、7〜8年前から、「明らかに増えた」「若返った!」「植毛した?」と言われるようになりました。
編集部 いろいろ試しても、結果が伴わないこともありましたか?
林 科学的根拠のはっきりしないサイトで「これで生えた」「この育毛剤がいちばん」などとうたっている商品のほとんどは、効果が期待できないと思います。僕が実践しているのは、すべて医学的な論文で発毛効果が認められているものです。これは個人的な見解ですが、育毛は何種類かの手段を組み合わせた複合的なやり方が、成功への近道だと思います。
編集部 ご自身が今も継続している対策はどんなものですか?
林 まず3つの成分を覚えてください。まず一つ目が「フィナステリド」。こちらは医学的にもポピュラーな有効成分で、飲み薬としてジェネリックも流通しています。こっち系の薬を飲み始めると勃ちが悪くなるという噂については、実際、服用すると精子の数が減少するという報告がありますが、それと勃起不全は別の話です。
編集部 なるほど。
林 もう一つは「ミノキシジル」。こちらは飲み薬と塗り薬、2つのタイプがあります。僕の場合、飲む「ミノキシジル」は心臓への負担を感じてしまって、小走りしたり、階段を上ったりしただけで、息切れしてしまうことがありました。また、髪以外の体毛も濃くなった気がします。服用をやめても髪の毛が減った感じがしなかったので、「ミノキシジル」は「塗り」一択です。
編集部 どのタイミングで塗っているんですか?
林 頭皮が湿っているほうが浸透しやすいので、風呂上がりに軽くタオルドライした状態で塗るようにしています。面倒でも毎日続けることが大事です。
編集部 コツコツが大事なんですね。
林 そう、継続が大切です。最後にもう一つ、「デュタステリド」。こちらは比較的新しいものです。もともとは前立腺肥大症の治療薬でしたが、現在はAGAにも処方されています。前頭部の進行を止めるのがせいぜいと言われている「フィナステリド」に対し、「デュタステリド」はM字にアプローチするとの触れ込みです。
編集部 薬はいつ飲んでますか?
林 1日1回、2種類を朝、飲んでいます。僕はこれに加えて「ヘアマックス」という、微弱レーザーで毛根を活性化する機械を使っています。高価ではありますが、買ってしまえばランニングコストがかからないので、やってみる価値はあると思います。これらのメソッドは僕だけでなく、知人や友人にも推奨し、みんな喜んでくれています。ただ最初の1〜2カ月目に好転反応で毛が抜けることがあり、それに驚いてやめてしまう人も。それは非常にもったいない! 医師との相談のもと長いスパンで続けてみてほしいです。
編集部 貴重な体験談、ありがとうございました!
それではご健闘をお祈りいたします
※あくまで個人の体験談に基づき、効果を約束するものではありません。 また、薬の服用および塗布は必ず医師の診断、指導のもと行ってください。
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Illustration:Michihiro Hori
Composition&Text:Sachiko Maeno Atsuko Watanabe