生きているだけで毎日100本ほどの毛が抜け落ちる。日々代謝で生まれ変わる髪の毛たちとより長く、よりよく付き合っていきたい。そのための洗髪方法から生活習慣まで、行うべき&やめるべき習慣をプロに聞いた。
その習慣、今すぐ見直そう。 現在と未来の毛を守るためのDo&Don’t
お話を伺った毛髪プロフェッショナルの皆さん
Do!洗浄力 < 優しさでシャンプーは選ぶべし
まずは基本のキ、シャンプーの選び方は? 「男性用は洗浄力が強すぎるものもあり、汚れとともに必要な潤いまで奪ってしまうことも。“落とす”より“ダメージを与えない”をポイントに」(shucoさん)。「アミノ酸系など、髪と頭皮に親和性が高い弱酸性成分のシャンプーがおすすめ」(内山先生)。
編集部で使ってみた
西坂がバルクオムをDo!
手に取ってみたらゼリーのようなテクスチャーに驚き。密度が高い泡になり、普段のシャンプーよりも「洗ってくれている感じ」がして好感がもてた。さっぱりしすぎず、適度に芳醇さ、色気がある香りもいい。
Do!巡らせるは血行! パドルブラシでブラッシング
「血行促進がダイレクトに発毛につながるわけではないですが、頭皮環境をよくすることは質のよい毛を育てるうえでプラスになります」(内山先生)。「頭皮の血行を促すのにおすすめなのが、弾力性のあるパドルブラシを使ったマッサージ。頭皮を放射状にとかすことで頭まわりの筋肉に働きかけ、血流がアップ。気持ちいいので、習慣化も苦じゃないはず」(shucoさん)。
1.まず、ブラシで髪全体を上→下へ毛流れに沿ってとかしていく。
2.毛流れに逆らうように、うなじ→生え際、側頭部→頭頂部と、とかし上げる。
3.ブラシで頭皮を押さえたまま、ゆするように動かして頭皮を活性させる。
4.後頭部や側頭部も同様に、ブラシを当てて揺らし頭皮を動かしていく。
編集部で使ってみた
中野がブラッシングをDo!
5年以上、毎日風呂上がりにこのブラシでブラッシングをしていますが、このメソッドを試してみたら気持ちよさが倍増! 軟毛の髪がふっくら仕上がり、頭皮にも適度な刺激があるので薄毛対策に一役買ってくれそう。
Do!指先で押して伸ばす。マッサージで頭皮を動かせ
「頭皮の下では“毛母細胞”という毛髪を作る細胞が分裂を繰り返し、髪の成長を促します。栄養や酸素が行き届き、きちんと細胞分裂できる健康な頭皮をキープするために取り入れたいのが指先を使ったマッサージ。頭皮がやわらかくほぐれることで血行も促され、良質な髪が育つ土壌に」(渡辺さん)。
1.生え際から頭頂部に向けて指先で押し上げるように引き上げる。おでこ、こめかみ、耳上と放射状に。
2.後頭部も同様に、うなじから頭頂部に向けて引き上げていく。頭皮が動くよう、指先に力を込めて。
3.指先で頭皮と頭蓋骨を引き離すようなイメージで頭皮を大きく動かす。こちらも頭全体をまんべんなく。
編集部で使ってみた
片貝がマッサージをDo!
頭皮マッサージを自分自身でやったことはなく、初めて試してみたのですが、悪くないですね! いやむしろ、なかなか気持ちEです。ほんの少しだけ冴えない頭が冴えてきた気もします。今日も一日頑張ろうと思います。
Don’t!No more! 渾身のゴシゴシ洗い
「男性に多いのが、頭皮の毛穴に詰まった脂を落としたいとゴシゴシ力強く洗髪することで、頭皮と毛髪を自ら傷つけてしまうケース。髪表面のキューティクルが傷つくと枝毛や切れ毛などが起こって髪質が悪くなり、最終的に抜けてしまう可能性があります。指の腹で優しく洗いましょう」(内山先生)。
Do!詰まった毛穴じゃ毛も育たん。毛穴の大掃除を習慣化せよ
「日常的な汚れは普段使いのシャンプーによる洗髪で十分ですが、髪や頭皮のベタつきが気になったり、普段スタイリング剤を使うことが多いなら、ディープクレンジングの投入を。頭皮汚れがリセットされることで、育毛剤などスカルプケアの浸透がよくなることも期待できます」(shucoさん)。
編集部で使ってみた
池田がアヴェダをDo!
モチモチした泡で、頭皮の洗浄もマッサージ効果もいつものシャンプーとは比べものにならない気持ちよさ。「頭皮にいいことをした」満足感が高い。シャンプー前に塗布すればいいので、面倒くささもまったくなし。
パーカ ¥25,300/グラフペーパー
Hair&Make-up:Yusuke Saeki[Beauty Direction]
Stylist:Shun Katakai
Model:Takumi Nishimura
Composition&Text:Sachiko Maeno Atsuko Watanabe