若いときは気にならなかったのに、最近、尿や便がちょっと出ちゃうことが…。なんとなく相談しにくいから、放置している40歳男子も多いはず。専門家が気になる「下まわり」のお悩みに答えます!
教えてくれたのは…
福島県立医科大学 教授/小島祥敬先生
日本泌尿器内視鏡学会理事、日本排尿機能学会理事等を務める。泌尿器科、男性の排尿障害のスペシャリスト。
泌尿器科の先生が回答!
下半身トラブル レベル1
ちょっと出ちゃった状態で仕方なくリモート会議…。上半身はキレイに映っていても、下半身は悲劇!
トイレでしっかり出したのに、気がついたらパンツにシミが…。尿漏れの原因ってなに?
男性の尿漏れは、身体の構造が原因。膀胱から体外へ尿を運ぶ「尿道」が長く曲がりくねっているので、尿が残りやすい傾向があります。アラフォー世代の尿漏れは、トイレで出し切れなかったこの残尿が後から出てきていることがほとんど。一般的に泌尿器科系の病気は50代以降にかかるので、すぐに病気を疑わなくても大丈夫。ただし尿が出にくい、排尿時の痛みなどがある場合は「尿路結石」「前立腺炎」などの可能性も。これらの症状は泌尿器科へ。
大量に「おもらし」しているわけじゃないし、このまま尿漏れを放っておいても大丈夫?
アラフォー世代の尿漏れは、尿の勢いが悪くなり始めている兆候でもあります。進行すると「前立腺」が徐々に大きくなり尿道を圧迫する「前立腺肥大症」になり、急に尿意が我慢できずに漏れてしまう「過活動膀胱」になることも! 過活動膀胱は症状のある人が全国に1000万人いるといわれている身近な病気です。誰もが加齢とともになる可能性があるので、今からケアすることは予防にもつながります。
トイレに何度行ってもやっぱり後からちょっと出ちゃう…。尿漏れを治す方法は?
残尿の漏れを防ぐためには、排尿時に尿を出し切ることが大切。そのために意識すべきは三つです。一つ目は排尿時にしっかりと陰茎を振り、尿道内に尿を残さないこと。二つ目は洋式便座で座った状態で排尿をすること。陰茎を下向きに伸ばして用を足すと、立った状態よりもしっかりと尿を出し切ることができます。三つ目は尿の出が悪いときはお腹に力を入れて出し切ること。
ちょっと出てしまっても安心できるいざというときのおまもりグッズは?
最近は若い世代向けのスタイリッシュな尿漏れ対策下着や尿漏れシートも出ているんです。グンゼ「NEXTYLE」のパンツは尿ジミ対策用とわからない見た目ながら、シミ防止素材の撥水布内蔵でズボンへのシミをブロック。さらに抗菌防臭加工でニオイ菌の増殖も抑制してくれます。ネピア「B-lock」は超薄型尿漏れ対策シート。消臭機能もあり、通気性も抜群です。いざというときのためにぜひチェックを。
コレがオススメ
「ズボンにつく尿ジミやニオイがイヤ」という声から生まれた商品。撥水・抗菌の特殊素材で、残尿程度の尿漏れなら、気にせず快適に過ごせる。¥1,430/グンゼ お客様相談室
吸収量の目安は60㎖。薄さわずか1.9㎜と、パンツに装着しても目立たずシルエットすっきり。ボクサーやブリーフなどのぴったりとしたパンツで使用。¥880/王子ネピア お客様相談室
大人の「ちょっと出ちゃう」に関するおすすめ記事はコレ!
Illustration:Zack KT-4
Text:Kohji Ogata Emiko Hishiyama