40歳ともなると、顔や身体と同じくらい気になるのが頭皮。気がつかないうちにアレコレ不調が…。乾燥、脂漏性皮膚炎、抜け毛etc.…迅速対応が解消の最短ルート。早いに越したことはない!
髪をかき分けてみて赤みやヒリつきがあったら乾燥しすぎ!
紫外線、空調、洗いすぎ。日常生活のあらゆる要因で起こる最も身近なトラブル。思い当たる人は注意を。
不摂生にビタミンB不足。フケが過剰なら脂漏性皮膚炎!?
フケの原因となる大きな理由の一つが、皮脂分泌が過剰になった皮膚の炎症。謎が多い悩みゆえ多角的にケアが必要。
抜け毛は抜け毛でも“進行”してたら即対応が必須
ホルモンの影響が考えられる“AGA”という進行性の場合が多々。とにもかくにも先手を打つのが改善の近道だ。
ベタつきがあるとくさ〜いニオイの原因にもなる
頭皮に触れるとペトッ。オヤジっぽく見える&ニオう原因はこれだったのかも!? 出先での対策を検討すべし。
ただかゆいだけ?それってもしやシラミかも!
子どもの頃によく聞いたあの虫。実はまったく減っていない! 40歳になった今、まだまだ出会う可能性が…。
今回話を聞いたのは…
あなたのそのやり方、間違ってるかも!?
正しいシャンプーの作法
頭皮トラブル対策に共通して言えるのが正しいシャンプーの方法を取り入れること。日常的に行っているクセを見直してみよう。
1頭皮につける前に泡立てる
シャンプーは泡立ててから頭皮や髪に塗布。水を加え泡立てたときに適度な洗浄力になるようつくられているため、そのまま使うと高濃度のままとなり、ダメージの原因に。
2頭皮への刺激を最小限にする
洗うときは指先や爪ではなく“指の腹”が必須。力の入りやすい指先や爪は、頭皮に傷をつけることにもなりかねないので厳禁。圧が分散しやすい指の腹を使い、やさしく洗おう。
3お湯の温度は気持ち低めに
泡を流す際のお湯の温度も重要。あまりにも熱すぎると必要以上に頭皮の脂分まで流されてしまう。乾燥してその結果、皮脂分泌過剰にもなりかねないので、36〜38度がベスト。
日々のルーティンで引き起こしていた可能性大
乾燥
風呂上がりの頭皮のカサつき、肩に降り積もった乾いたフケ…。そんな症状が出ている場合は頭皮が乾燥している可能性があります。いちばんの原因は“洗いすぎ”。ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと頭皮のバリア機能が崩れ、潤いが逃げてしまって乾燥状態に。低刺激のものに見直しを。また、一日中空調のきいたオフィスにいるのも原因の一つ。油分を与えるオイルやローションを取り入れましょう。そして、男性が意外と意識していない紫外線も大敵です。頭皮も顔や身体と同じ“一枚皮”。紫外線を受けると日焼けします。物理的な防御、紫外線対策アイテムでケアしましょう。(玉城先生・以下同)
清潔感とは縁遠くなる大人としては避けたい道
脂漏性皮膚炎
べっとりとしたフケが出るなら脂漏性皮膚炎を起こしているかも。原因やメカニズムは解明されていないことが多いのですが、生活リズムの乱れがかかわっている可能性大。睡眠不足やストレス、ビタミンB不足、シャンプーやトリートメントをしっかり洗い流せていないことも理由の一つです。これらが原因で皮脂が多く分泌されてしまい“脂漏”の状態になり、その皮脂が頭皮に常在している菌によって分解され炎症が起こっている、と考えられています。専用のシャンプーなどで毛穴の汚れをきちんとオフ、頭皮環境を清潔に保ち、生活リズムの改善を図りましょう。ビタミンBが配合されたサプリを摂るのもいいですよ。
ヘアスタイルが決まらずおしゃれにも影響
抜け毛
抜け毛や薄毛は男性なら誰もがなり得る“AGA=男性型脱毛症”のことが多いです。進行性で、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンに変換されて脱毛因子が増加して起こります。症状としては生え際、前頭部から、または頭頂部から進行していくパターンがあります。ただ早めに対処すれば復活も可能! 抜け毛の原因でもある頭皮環境の悪化、特に血行不良などにはミノキシジル配合の発毛剤を利用したり、実は髪の栄養不足を補うのに一役買ってくれるプラセンタを補給するのも対策に。AGA専門のクリニックもあるので一度相談してみるのもおすすめです。
異常に出た脂で髪がテカテカベトベトに
ベタつき
夕方になると髪が脂っぽくなっている人は、頭皮からの皮脂分泌が増えているのかも。乾燥によるものか、体質的なものか、どちらの可能性も考えられますが、気がついたときに頭皮を清潔に保つことが大事。出先でも水を使わず手軽にベタつきを抑えられるドライシャンプーなどで応急処置を。髪のふんわり感も復活するため、仕事後、ジム帰りなど、汗をかいたあとはこまめに使って。
髪や頭皮にスプレーし、もみ込むだけでベタつきを回避。シャンプーをしたかのようなさらっと感とボリュームが復活。まとまりやすい髪に整えて、ニオイ対策にもなる。髪を洗いまスプレー 100g ¥1,320/サボリーノ(BCLお客様相談室)
可視できるほどの大きさでとにかくかゆみが止まらない
シラミ
シラミなんて昔の話…というのは大きな間違いで現在も変わらず存在します。乾燥とは違うひどいかゆみが出ているなら、一度髪の根元や頭皮付近をチェックして。3㎜程度のシラミが寄生している可能性もあります。小さな子どもが保育園などで発症し、添い寝で大人にうつるケースも少なくない。その場合、シラミの繁殖力は非常に高く、自力では取り除けないので皮膚科を受診し、しばらく専用のシャンプーを使うことが必須。家族全員同じベッドで寝ていて誰かが発症したら、ほかの人にもうつっている可能性は高いと覚えておいてください。
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Illustration:Joe Okada
Composition&Text:Mariko Urayasu